SEOの内部対策で順位急落を防ぐ3〜6ヶ月完全逆算チェックリスト

Digital Port
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リニューアルやCMS変更のたびに検索流入がじわじわ落ちるのに、「原因が分からないまま様子見」になっていないか。外部リンクや広告より前に、SEO内部対策のミスだけで、本来取れていた問い合わせと売上を自分で削っているケースは、中小BtoBサイトで繰り返し起きている。

問題は、「内部対策やってます」と言いながら、実態はテーマやプラグインに任せきりで、
noindex、canonical、robots.txt、リダイレクト、URL構造、内部リンク、XML sitemap、Core Web Vitalsなどの検索エンジンが評価する中枢部分が、誰も責任を持って見ていないことだ。検索エンジンのクローラーは、ページの内容以前に「クロール」「インデックス」「評価」の順でサイトを処理する。ここでつまずくと、どれだけ良いコンテンツやキーワードを用意しても、検索結果に正しく表示されない。

一般的な「SEO内部対策の解説記事」は、チェックリストを羅列するだけで、
どれを先に直すべきか、CMSの制約がある中でどこまでやれば十分か、3〜6ヶ月でどう検証すべきか、といった実務の意思決定に必要な軸が抜けている。この結果、「全部やろうとして頓挫する」「Search ConsoleやPageSpeed Insightsを開いても、どこを見ればいいか分からない」という状態が続き、静かな損失が積み上がる。

この記事は、そうした一般論を捨て、3〜6ヶ月で順位と流入を底上げすることだけにフォーカスした逆算チェックリストとして設計している。
ポイントは次の通りだ。

  • まず、robots.txt、noindex、canonical、ステータスコードなど、SEO事故を起こす設定ミスだけを集中的に洗い出す
  • 次に、カテゴリ階層、ディレクトリ、パンくず、内部リンクで「サイトの骨格」を組み立て直し、検索エンジンとユーザー双方の回遊性を高める
  • その上で、title、ディスクリプション、見出し、画像alt、テキスト構造、関連記事リンクをページ単位で最適化し、評価が分散している重複コンテンツを整理する
  • PageSpeed InsightsとCore Web Vitalsは、スコアではなく順位と売上に効くボトルネックだけを特定する使い方に絞る
  • 無料ツールと有料ツール、外部コンサルティングの「境界線」を明示し、社内1〜2名体制でも回せる内部対策運用を設計する
  • 最後に、リニューアルやCMS変更時に必須となるSEO内部対策要件を仕様書レベルまで落とし込み、「静かな順位急落」を事前に防ぐ

この記事を読み進めれば、「どのページを・どの順番で・どのツールでチェックし、どこまでやったら一旦合格か」が具体的に分かる。感覚や根性論ではなく、検索エンジンの仕組みとGoogleガイドラインに沿った再現性のあるSEO内部対策が、自社サイトにそのまま適用できるはずだ。

以下のロードマップをざっと眺めて、今の自分に足りていない武器から読み進めてほしい。

セクション 読者が手にする具体的な武器(実利) 解決される本質的な課題
前半(内部対策の基礎〜SEO事故の防止〜サイト構造・ページ最適化) Googleや検索エンジンが見る「クロール・インデックス・評価」のツボを押さえ、Search Console、XML sitemap、robots.txt、URL階層、内部リンク、タイトル、ディスクリプション、見出し、画像altをどの順にチェックすれば順位急落を止められるかが分かる 「何が原因で検索順位やインデックスが落ちているのか分からない」「CMS任せで内部対策の抜け漏れに気づけない」という不透明さ
後半(速度・内部リンククラスター〜予算設計〜リニューアル要件・相談事例) PageSpeed InsightsとCore Web Vitalsの実務的な使い方、内部リンクとクラスター構造で「12位→2位」を狙う設計、無料ツールと有料ツール・外注の線引き、リニューアル仕様書に落とすべきSEO要件までを通して、3〜6ヶ月で成果検証できる現実的な内部対策計画を組める 「全部やろうとしてどこかで止まる」「制作会社や代行任せで、SEO内部対策の責任範囲があいまい」「リニューアルのたびに検索流入が読めない」という構造的なリスク

ここから先は、一般的なSEO用語の解説ではなく、中小企業サイトが限られたリソースで検索順位と問い合わせ数を底上げするための、実務前提のチェックリストだけを扱う。読み進めながら、自社サイトにそのまま当てはめて確認してほしい。

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  1. 「SEO内部対策」とは何者か?Googleが見ている“減点ポイント”だけ先に押さえる
    1. 検索エンジンの視点で見ると、内部対策の目的は「クロール・インデックス・評価」の3つだけ
    2. 外部リンクより先に“サイト内の構造”で損しているパターン
    3. GoogleガイドラインとHelpfulコンテンツの最新トレンドを、実務レベルに翻訳する
  2. まずは“SEO事故”を止める:クロールとインデックス周りの致命傷チェックリスト
    1. robots.txt・noindex・canonical・ステータスコードで起きる「見えないエラー」の典型例
    2. Search Console・インデックスレポートで見るべき画面はこの3つだけ
    3. XML sitemap・HTTPS・モバイルフレンドリーを「形式ではなく中身」でチェックする
  3. CMSとリンク構造で決まる「サイトの骨格」:SEO内部対策はここから崩れていく
    1. カテゴリ階層・ディレクトリ設計・パンくず(くず)で検索エンジンに“地図”を渡す
    2. リンク構造がぐちゃぐちゃなサイトで、どんな高品質コンテンツも迷子になる理由
    3. CMSテンプレートのtitle・META description・見出し(Hタグ)設計を“後からでも救える”パターンと救えないパターン
  4. 「タグの最適化」だけでは足りない:ページ単位で効く内部対策のリアル
    1. title・ディスクリプション・見出しの“書き方”を、チェックリスト形式で再設計する
    2. 画像alt・テキスト構造・目次・関連記事リンクがユーザーエクスペリエンスと評価に効くメカニズム
    3. 重複コンテンツ・関連ページ乱立が招く“評価の分散”を、どこまで許容するか
  5. 「速度スコア90点」を追う前に:PageSpeed InsightsとCore Web Vitalsの賢い使い方
    1. Lighthouse・PageSpeed Insights・Search Console(Core Web Vitals)の使い分け
    2. モバイル表示スピードとCLSを悪化させる、実務現場の“よくある実装”
    3. 数字の改善が実際の順位・売上にどう繋がるかを追う、簡易トラッキングの型
  6. 内部リンクとクラスター構造で「12位→2位」を起こす:ケーススタディで学ぶ設計術
    1. ハブページと関連記事リンクで検索トピックを“クラスター化”する考え方
    2. アンカーテキスト・リンク先の選び方で、Googleに「このページが代表」と伝える
    3. 実務で起きた順位アップ事例に見る、内部リンクとコンテンツ更新頻度のバランス
  7. 「全部やろうとして頓挫する」中小企業のための、SEO内部対策バジェットの切り方
    1. 無料チェックツール(Search Console/PageSpeed/Screaming Frogなど)で“0円でもできる範囲”
    2. 有料ツール(Semrush/ahrefs 等)・コンサルティングサービスを使うべき“境界線”
    3. 外注と自社対応の分担を、チェック項目ベースで決める方法
  8. リニューアル・CMS変更前に必読:「SEO内部対策要件」を仕様書に落とし込むコツ
    1. URL・ディレクトリ・sitemap.xml・robots.txt・AMPなど“事前に決めないと手戻りが高い”要素
    2. MEO・店舗ページ・口コミ・GBP(旧Googleマイビジネス)とWebサイト内部対策の関係
    3. 制作会社とのメール/チャットでありがちな“すれ違いフレーズ”と、その翻訳例
  9. LINE・メールで本当にあった相談パターンから学ぶ、SEO内部対策の盲点
    1. 「リニューアル後に検索流入が半分に…」と連絡が来たときに最初に聞くべき3つの質問
    2. 「Search Consoleのエラーが怖くて開けません」という担当者に伝える“見る場所だけガイド”
    3. 「とりあえず内部対策はプラグインで」の危うさと、プロが最低限チェックする裏側
  10. 執筆者紹介

「SEO内部対策」とは何者か?Googleが見ている“減点ポイント”だけ先に押さえる

「とりあえず内部対策はプラグイン任せ」
その瞬間から、静かに検索順位が漏れ始めます。派手な裏ワザより先に、“減点されないサイト”を作れるかどうかが勝負どころです。

検索エンジンの視点で見ると、内部対策の目的は「クロール・インデックス・評価」の3つだけ

内部対策は細かいテクニカル要素が多く見えますが、検索エンジン側の視点に戻すと目的はたった3つに集約できます。

  • クロール:クローラーが全体をムダなく巡回できるか

  • インデックス:必要なページだけを正しくインデックスさせられているか

  • 評価:そのページの「テーマ」と「価値」が伝わる構造か

中小企業サイトで起きる“静かな損失”は、ほぼこの3つのどこかでこぼれ落ちています。内部対策は「アクセスの水道管を詰まらせない工事」と捉えた方が腹落ちしやすいです。

外部リンクより先に“サイト内の構造”で損しているパターン

外部リンクやコンテンツSEOより前に、「骨格」で損しているケースは想像以上に多いです。

よくある状態 Google側で起きていること
カテゴリ階層があいまい どのページが何のテーマ代表か判断しづらい
内部リンクが思いつきで貼られている 評価が分散し、12位から一桁に上げにくくなる
XML sitemapが古いまま 新規・重要ページのインデックスが遅延
noindex/canonicalの設定が曖昧 本来評価したいURLが評価対象から外れる

実務では、内部リンクと階層の整理だけで「12位→2位」「20位→7位」に上がった例が複数報告されています。リンク1本が「上司への推薦状」だとすれば、推薦状をどこに集中させるかが内部対策のコアです。

GoogleガイドラインとHelpfulコンテンツの最新トレンドを、実務レベルに翻訳する

Helpfulコンテンツアップデート以降、Googleは「ユーザーの目的にどこまで応えたか」をより強く見ています。これは内部対策にも直結します。

内部対策で押さえるべきHelpful視点のポイントは次のとおりです。

  • ページ構造

    見出し(Hタグ)や目次で、ユーザーが「今どこを読んでいるか」を迷わない設計にする

  • 重複コンテンツの扱い

    似た内容のページを乱立させず、代表URLにcanonical・内部リンクを集約する

  • モバイルフレンドリーと速度

    Core Web Vitalsの指標(LCP/FID/CLS)を大きく崩す実装を避ける

私の視点で言いますと、Helpfulコンテンツの本質は「“読者が助かった”と感じる体験を、構造・速度・リンクで支えること」です。内部対策はテクニック集ではなく、その体験を土台から支えるインフラ整備と捉えて設計していく必要があります。

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まずは“SEO事故”を止める:クロールとインデックス周りの致命傷チェックリスト

「リニューアルした瞬間から、検索エンジンだけがあなたのサイトを見失っている」——内部対策で一番怖いのは、この“静かな事故”です。アクセス解析を開いたときには、もう数週間〜数ヶ月分の機会損失が発生しています。

私の視点で言いますと、中小BtoBサイトのSEO相談の半分は、テクニック以前にクロールとインデックスの初歩ミスでつまずいています。

robots.txt・noindex・canonical・ステータスコードで起きる「見えないエラー」の典型例

まず止血ポイントはこの4つです。ここで誤設定があると、どれだけ良いコンテンツを作っても評価ステージにすら上がれません

よくある“静かな事故”は次の通りです。

  • テスト環境のrobots.txtを本番にコピーし、「Disallow: /」で全ブロック

  • 開発時のパスワード制限やベーシック認証を本番に残したまま公開

  • 重要ページをテンプレートごとnoindexにしてしまい、月単位で気づかない

  • canonicalが全ページ「/」に向いており、個別ページが全て“自己否定”

  • HTTP→HTTPSのリダイレクトが302のまま固定されず、評価が分散

  • 旧URLから新URLへのリダイレクト漏れで、一部だけ404が量産

代表的なエラーと影響は、ひと目で分かる形で押さえておきましょう。

項目 よくある誤設定 具体的な影響
robots.txt Disallow: / や /wp-admin/配下のsitemapブロック クロールそのものが止まり、新規ページが検索結果に出ない
noindex テンプレート単位で一括noindex 重要なサービスページがインデックスされず、指名検索すら落ちる
canonical すべてトップページ指定 個別ページの評価がトップに吸われ、ロングテール順位が崩壊
ステータスコード 302/200で旧URLが生き続ける ページ評価が分散し、3〜6ヶ月見ても順位が上がり切らない

最低限のチェックフローを「毎月・リリース前」に回すと事故を極端に減らせます。

  • 新規公開・改修のたびに、対象URLをブラウザ+ステータスコードチェッカーで確認

  • head内のmeta robots、link rel=”canonical”をソース表示で目視

  • 旧URL一覧はスプレッドシートに残し、301リダイレクト設定を1つずつ潰す

外部リンクを増やす前に、まず「自分で自分をブロックしていないか」を疑うフェーズです。

Search Console・インデックスレポートで見るべき画面はこの3つだけ

Search Consoleは“怖いエラー画面”ではなく、“SEO事故の監視カメラ”です。中小企業の兼任Web担当が、毎週見るべき場所は3つに絞れます。

  1. ページ > インデックス登録レポート
    • 「インデックス未登録(送信済み)」が急増していないか
    • 「ブロックされました(robots.txtによる)」が出ていないか
  2. サイトマップ
    • sitemap.xmlの送信日と最終読み込み日が古く止まっていないか
    • 登録URL数と実際の公開ページ数が極端にズレていないか
  3. 検索パフォーマンス
    • 合計クリック・表示回数がリニューアル前後で不自然に落ちていないか
    • ブランド名やサービス名のクエリで平均掲載順位が急落していないか

ざっくり把握したいときの“異常アラートライン”は次のイメージです。

観察ポイント 異常を疑う目安
インデックス未登録(送信済み) 1〜2週間で数十URL単位で増える
robots.txtによるブロック 重要ディレクトリ(/service/ /column/)が含まれている
指名キーワード順位 7位以内→30位以降へ急落する
クリック数 リニューアル前の50%以下で2週間以上推移する

インデックスレポートは、「どこがダメかを教えてくれるログ」です。怖がるのではなく、「SEO担当にだけ配られている健康診断結果」として使うと状況把握が格段に早くなります。

XML sitemap・HTTPS・モバイルフレンドリーを「形式ではなく中身」でチェックする

最後に、形式だけ整えて“やった気”になりがちな3点を、中身ベースで見直します。

  1. XML sitemap(サイトマップ)

    • HTTPの古いURLが混ざっていないか
    • noindexページやリダイレクトURLを載せていないか
    • 実運用に合わせて「週1〜月1」で更新されているか
  2. HTTPS(SSL化)

    • すべてのURLがhttps://に統一され、混在コンテンツ(画像だけhttp)が残っていないか
    • HTTP版へアクセスしたとき、必ず301でHTTPS版に飛ぶか
    • Search Consoleのプロパティ登録がhttps://ドメイン側になっているか
  3. モバイルフレンドリー・Core Web Vitals

    • PageSpeed Insightsでモバイル計測したとき、CLS(レイアウトのズレ)が大きくないか
    • スマホ表示で「メニューがタップしづらい」「フォームが小さすぎる」といったUX上の致命傷がないか
    • Search Console > ウェブに関する主な指標で「不良URL」が放置されていないか

チェック観点を整理すると、単なる“形式対応”と“SEO的に意味のある対応”の違いがはっきりします。

項目 NGな形式対応 意味のある中身チェック
サイトマップ とりあえず自動生成プラグインを入れる 重要ディレクトリだけを載せ、noindex・リダイレクトURLを除外
HTTPS 証明書を入れて終わり 301統一・混在コンテンツ解消・Search Console側もhttpsに統一
モバイル レスポンシブテーマを採用 実機での操作性・Core Web Vitalsの指標改善まで見る

内部対策は、“全部やる”よりも「事故を起こさないところから順に潰す」ほうが成果に直結します。まずはこの致命傷チェックを3〜6ヶ月の検証サイクルに組み込むことで、「気づいたら順位が落ちていた」をゼロに近づけられます。

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CMSとリンク構造で決まる「サイトの骨格」:SEO内部対策はここから崩れていく

サイトのSEOは、デザインより前に「骨格」でほぼ勝負がつきます。骨格が歪んだままコンテンツを盛るのは、地盤がゆるい土地にビルを建てるようなものです。

カテゴリ階層・ディレクトリ設計・パンくず(くず)で検索エンジンに“地図”を渡す

検索エンジンに渡すべきものは、テクニカルな小技より先にわかりやすいサイトマップ=地図です。カテゴリ階層・URLディレクトリ・パンくずリストが、その三点セットになります。

良い階層と悪い階層を、よくあるBtoBサイトで比べるとこうなります。

観点 良い例 悪い例
ディレクトリ /solution/marketing/seo/ /page123/seo-1
カテゴリ階層 「サービス > WEBマーケ > SEO」 「サービス」「ブログ」で混在
パンくず HOME > サービス > SEO内部対策 HOME > ブログ > 記事タイトル
URLとタイトルの一貫性 タイトルと主要キーワードがURLに含まれる 日付・IDのみで意味がない

ポイントは3つです。

  • 1カテゴリ=1テーマに絞り、検索意図をごちゃ混ぜにしない

  • URLは「人が読んで意味がわかる単語」で構成し、数字羅列を避ける

  • パンくずはディレクトリ構造とズラさず、自動生成をCMS任せにしない

私の視点で言いますと、カテゴリ整理だけで「どこに何があるかわからない」と言われていたサイトの回遊率が2倍近くになったケースは珍しくありません。

リンク構造がぐちゃぐちゃなサイトで、どんな高品質コンテンツも迷子になる理由

どれだけ高品質な記事を作成しても、内部リンクの「道」がないページは評価が届きにくいです。特に中小企業のCMS運用では、以下のパターンでリンク構造が崩れがちです。

  • 新サービスページを作ったのに、ナビゲーションに入っていない

  • 関連記事リンクが「新着順」だけで、テーマ別のつながりがない

  • 重要なページに向かうリンクが、1ページからしか張られていない

この状態だと、Googleのクローラーは「どのページが代表なのか」を判断しづらく、評価が分散します。内部リンクとサイト階層を整理するだけで、20位台から7位前後に押し上がった事例が複数公開されているのは、この「道づくり」の効果が数字に出ている形です。

最低限おさえたいチェックリストは次の通りです。

  • 重要キーワードごとに「代表ページ(ハブ)」を1つ決めているか

  • ハブページから関連ページへ、説明的なアンカーテキストでリンクしているか

  • 逆に関連ページからも、ハブページへ戻るリンクがあるか

  • グローバルナビ・フッター・パンくずの3箇所で、重要ページにたどり着けるか

「SEO対策ページを作ったのに、指名検索以外で上がらない」場合は、コンテンツの出来より先に、この内部リンク構造を疑った方が早いことが多いです。

CMSテンプレートのtitle・META description・見出し(Hタグ)設計を“後からでも救える”パターンと救えないパターン

中小企業のサイトでよく見るのが、「CMSテンプレート任せでtitleもmeta descriptionもほぼ自動」のパターンです。ここは後から救えるケースと、構造上ほぼ作り直しになるケースが分かれます。

項目 後から救えるパターン 救えない(作り直しレベル)パターン
title 記事ごとに手動入力欄がある サイト全ページが「会社名|サービス名」で固定
meta description 個別設定はできるが空欄が多い CMS仕様としてフィールド自体が存在しない
Hタグ H1が1ページ1つ、H2/H3もHTML上で識別可能 デザイン都合で全てdiv+CSS、Hタグ未使用
テンプレ構造 テンプレ単位で編集可能 制作会社しか触れない独自CMSでロック

救える場合にやるべきことはシンプルです。

  • 重要ページから順に、titleを「キーワード+ベネフィット」で再設計

  • meta descriptionは「誰のどんな悩みをどう解決するページか」を明文化

  • H1にはページの主題、H2には検索意図の小見出しを配置

一方、「全ページ同じtitle」「Hタグが一切使われていない」ようなCMS設計では、テンプレート自体を修正しない限りSEOの伸びしろは限定的です。この場合はリニューアルやCMS変更前の仕様書に「title/Hタグを管理画面から編集可能」と明記しておかないと、また同じ“静かなSEO事故”を繰り返すことになります。

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「タグの最適化」だけでは足りない:ページ単位で効く内部対策のリアル

「title変えました」「meta description入れました」だけで安心していると、いつまでも“11位の壁”から抜け出せません。ページ単位の内部対策は、タグの最適化+ページ構造の設計+重複リスクのコントロールまでやって初めて、検索エンジンとユーザーの両方から評価されます。

ここでは、中小企業サイトのWeb担当が3〜6ヶ月で順位を底上げするための、ページ単位の実務チェックをまとめます。

title・ディスクリプション・見出しの“書き方”を、チェックリスト形式で再設計する

同じCMSテンプレートでも、「書き方」を変えるだけでクリック率と検索順位は目に見えて変わります。まずはこのページはどのキーワードで勝ちたいのかを1〜2語に絞り込み、その上でタグを設計します。

title/ディスクリプション/見出しのチェックリスト

  • 1ページ1ターゲットキーワード(メイン+サブ1つまで)に絞れているか

  • titleの先頭30文字以内にメインキーワードが入っているか

  • titleは検索結果で「クリックしたくなる具体性」があるか(数字・ベネフィット・ターゲット)

  • meta descriptionに検索意図への答え+行動の一言が入っているか

  • H1は「ページ内で最も重要な見出し」としてtitleと論理的につながっているか

  • H2/H3は「目次」として意味のかたまりごとに分かれているか

  • どの見出しにも“キーワードの詰め込み”をしていないか

タイトルと見出しの役割の違いを、一度テーブルで整理しておくと現場で迷いません。

要素 検索エンジンから見た役割 ユーザーから見た役割 実務での注意点
title クエリとの関連性判断、検索結果のラベル 検索結果一覧でクリックするかの判断材料 32〜40文字目安、指名+訴求+キーワードをバランス良く配置
description CTRの間接的要因(ランキング直接要因ではない) 「中身が自分向けか」の確認 70〜120文字で要約+ベネフィット+CTAを明確に
H1 ページテーマの主軸 ページ冒頭で「何の話か」を知らせる 1ページ1つ、titleと意味的にズラしすぎない
H2/H3 セクション構造の理解 ざっとスクロールした時の「目次」 1見出し1トピック、質問形・結論形を混ぜて読みやすく

“SEOライティング”というより、「検索結果→ファーストビュー→本文の流れで、読者の頭の中の質問に順番に答えているか」を基準にチェックすると、迷いが減ります。

私はSEO提案をしている私の視点で言いますと、title・H1・最初のH2だけを書き直して、検索順位はそのままでもCTRが上がり、結果的に順位が押し上がるケースは何度も見ています。

画像alt・テキスト構造・目次・関連記事リンクがユーザーエクスペリエンスと評価に効くメカニズム

Helpfulコンテンツの文脈で重要になっているのが、「テキスト以外の要素も含めたページ体験」です。装飾ではなく、構造として効かせます。

画像altの設計ポイント

  • 単なる「img01」ではなく、画像の内容と役割をテキストで要約する

  • 製品画像なら「製品名+型番+特徴1つ」を意識

  • 装飾用アイコンはaltを空にしてノイズを減らす

テキスト構造と目次

  • H2/H3を使って、1スクロールごとに「話のかたまり」を作る

  • 1500〜2000字を超える記事は、ページ上部に目次(アンカーリンク)を設置

  • 目次の文言は、そのまま「ユーザーの質問文」になるように書く

関連記事リンクの設計

  • 同じテーマの「次に読むべきページ」だけに絞り、1〜5件程度に抑える

  • アンカーテキストには「ページタイトル丸ごと」ではなく、要約されたキーワード+ベネフィットを入れる

  • サイドバー常設リンクよりも、本文末尾の「続きが気になるタイミング」で出す

これらはすべて、回遊性(サイト内の移動)→滞在時間→満足度シグナルとして、間接的に評価に効いてきます。内部リンク強化だけで「12位→2位」「20位→7位」といった押し上げが報告されている背景には、この構造改善があります。

重複コンテンツ・関連ページ乱立が招く“評価の分散”を、どこまで許容するか

中小企業サイトでは、似た内容のサービス紹介ページやコラムが乱立し、「どのページを代表に評価していいかGoogleが判断できない状態」になりがちです。これが“静かな減点”になります。

重複コンテンツへの向き合い方は、次の3択を前提に決めます。

1. 統合する(1本にまとめる)

  • 似たテーマの短い記事が3〜4本ある場合は、1本のロングコンテンツにマージ

  • 旧URLから新URLへは301リダイレクトを設定

  • 統合後は、内部リンクの指し先も新URLに集約

2. 代表ページを決めて、他はnoindexまたは内部リンクで“脇役扱い”にする

  • Q&A個別ページと、まとめFAQページがあるケースなど

  • 代表ページには内部リンクを集中

  • 補足的なページはnoindexを検討し、canonicalだけに頼らない

3. あえて分けるが、役割を明確に変える

  • 「サービス概要ページ」と「技術詳細ページ」を分ける場合など

  • キーワード、title、導入文の時点で“狙う検索意図”をズラす

  • 相互リンクさせて「どちらを先に読めばいいか」を明示する

状況 選ぶべき対応 判断の基準
内容が8割以上同じページが複数 統合+301リダイレクト 検索意図もほぼ同じなら1ページに集約
似ているが、代表にしたいページが明確 代表以外をnoindexか内部リンクだけに 流入を集中させたいURLが決まっている場合
検索意図が明確に違う姉妹ページ 分けたまま役割を差別化 「誰の」「どんな課題」に答えるかを変える

重複コンテンツは「1文字でも被っていたらNG」ではなく、検索意図がかぶっているかどうかで判断します。Search Consoleで、同じクエリでインプレッションを取っているページが複数ないかを確認し、ぶつかっている場合は上記3パターンのいずれかに整理していくと、3〜6ヶ月スパンでじわじわと順位が底上げされていきます。

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「速度スコア90点」を追う前に:PageSpeed InsightsとCore Web Vitalsの賢い使い方

タイトルスコアより「ユーザーのイライラ度」を下げた方が、SEOも売上も速く伸びます。点数ゲームから抜け出して、検索エンジンとユーザー両方に効く“現場仕様のスピード戦略”に切り替えましょう。

Lighthouse・PageSpeed Insights・Search Console(Core Web Vitals)の使い分け

同じGoogle系ツールでも、役割を混同すると時間だけ溶けます。中小企業のWeb担当が押さえるべきは3つの役割分担です。

ツール 役割 使うタイミング 見るべき指標
Lighthouse(PSI内部) 技術診断の「健康診断書」 実装直後のテスト パフォーマンス・改善提案
PageSpeed Insights 単一ページの速度テスト 重要LP/記事のピンポイント改善 LCP・FID代替・CLS・推奨修正
Search Console CWV サイト全体の「本番の成績表」 毎月の定期チェック 実ユーザー測定の良好URL割合

私の視点で言いますと、「設計=Lighthouse」「ページ調整=PageSpeed Insights」「結果確認=Search Console」と割り切ると、迷いが一気に減ります。特にCore Web VitalsはSearch Consoleのフィールドデータ(実ユーザーの挙動)を優先し、Lighthouseのラボデータは“原因特定のためのヒント”として扱うとバランスが取りやすくなります。

モバイル表示スピードとCLSを悪化させる、実務現場の“よくある実装”

スコアを上げるつもりが、ユーザーエクスペリエンスもSEOも落としているパターンが現場では繰り返されています。

  • 巨大なファーストビュー画像+テキスト最小

    • MV画像が1MB超、上部テキストが少量
    • モバイルのLCPが3秒超え、直帰率上昇
  • カルーセル・スライダーの乱用

    • JSで重く、CLS(レイアウトシフト)の原因にもなる
    • クリック率が高いスライドは1〜2枚だけ、他は無駄な読み込み
  • 後付けチャットボット・バナー

    • 画面下部の固定バナーやチャットウィジェットがCLSを悪化
    • Core Web Vitalsは赤信号、ユーザーの操作感も悪化
  • フォント読み込みの優先度ミス

    • Webフォントを同期読み込み
    • テキストが一瞬消える・ズレることが多発

特にモバイルでは、「装飾を1つ増やす=読み込み・描画処理を1つ増やす」という意識が重要です。BtoBサイトでも、カルーセルや自動動画をシンプルな静止画像・テキストに置き換えただけで、LCP改善と問い合わせ増加が同時に起きたケースは珍しくありません。

数字の改善が実際の順位・売上にどう繋がるかを追う、簡易トラッキングの型

スピード改善は“自己満足プロジェクト”になりがちです。検索順位と問い合わせにどう効いたかを、3〜6ヶ月単位で検証できる形にしておきます。

【ステップ1:対象ページと指標を決める】

  • 対象:検索流入が多いサービスページ・コラムを3〜5本

  • 技術指標:LCP・CLS(PageSpeed InsightsとSearch Console)

  • ビジネス指標:オーガニックセッション数・CV(資料請求、問い合わせ送信数)

【ステップ2:Before/Afterを「同じ期間」で比較】

  • 改修前30日 vs 改修後30日

  • 季節要因が大きい場合は前年比も参考にする

【ステップ3:順位と売上への“関係の見方”】

変化 解釈の目安
LCP改善+セッション増 表示速度改善で検索評価とクリック率が両方上がった可能性
LCP改善+CV率だけ増 検索評価は変わらず、ユーザーエクスペリエンスだけ改善
数値改善なし+CV増 コンテンツや訴求の変更が要因。速度はボトルネックではない
LCP悪化+セッション減 技術改修が“SEO事故”の引き金になっていないか再確認が必要

中小企業の現場では、「速度で0→1を作る」のではなく、「12位→7位」「8位→4位」に押し上げる後押しとして使うぐらいの期待値がちょうど良いです。Core Web Vitalsを満たしているかどうかを3〜6ヶ月ごとにチェックしつつ、「ユーザーのストレスが減って、検索エンジンがクロール・評価しやすくなっているか」という視点で追っていくと、内部対策全体の優先順位も整理しやすくなります。

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内部リンクとクラスター構造で「12位→2位」を起こす:ケーススタディで学ぶ設計術

「被リンクが増えてないのに、内部リンクだけで検索順位がググッと上がる」──現場で何度も見てきた“静かなジャンプアップ”の正体は、クラスター構造です。

ハブページと関連記事リンクで検索トピックを“クラスター化”する考え方

まず発想を切り替えます。
1キーワード=1ページではなく、1テーマ=1クラスターです。

典型的な構造は次の通りです。

役割 ページ例 役目
ハブページ 「SEO内部対策 完全ガイド」 テーマ全体を俯瞰し、主要キーワードを狙う“親玉”
サテライト記事 「noindexの設定ミス対策」「XML sitemapの作り方」 個別のサブテーマを深掘りし、ロングテールを拾う
支援ページ 「用語集」「チェックリストDLページ」 既存ページの権威づけ・回遊性アップ

ハブページからサテライト記事へ、見出し直下・本文中・目次・関連記事エリアで内部リンクを張り、サテライト側からは「内部対策の全体像はこちら」のようにハブへ戻す。この“相互リンクの輪”ができた瞬間、Googleからは「このサイトはこのテーマに強い」と認識されやすくなります。

私の視点で言いますと、クラスターが整理された瞬間に「20位→7位」「12位→2位」へ跳ねたケースは、外部リンク施策なしでも珍しくありません。

アンカーテキスト・リンク先の選び方で、Googleに「このページが代表」と伝える

同じ内部リンクでも、アンカーテキストの設計次第で評価の“行き先”が変わります。

【アンカーテキスト設計のミニルール】

  • ハブへ向けるリンク

    • 「SEO内部対策の全体像」「SEO内部対策チェックリスト」など、テーマ+意図を含める
  • サテライト同士のリンク

    • 「noindex設定ミスの例」「canonicalの基本」など、具体キーワード+絞り込みを入れる
  • NGパターン

    • 「こちら」「詳しくは」「クリック」だけのテキスト

また、「SEO内部対策とは?」を本気で取りたいなら、そのクエリに関するリンクは必ず同じハブページに集中させること。複数ページに分散させると、評価が割れ、検索結果で“代表選手”が決まらなくなります。

実務で起きた順位アップ事例に見る、内部リンクとコンテンツ更新頻度のバランス

内部リンクと更新頻度は、「量」ではなく「タイミング」と「設計」で効き方が変わります。

期間 施策 見る指標
0〜1ヶ月目 クラスター設計、主要内部リンクの貼り替え Search Consoleの平均掲載順位・内部リンクレポート
1〜3ヶ月目 既存記事の見出し・アンカー修正、関連記事追加 クリック数・表示回数・代表ページの固定状況
3〜6ヶ月目 伸びたクエリに合わせた追記・新規サテライト作成 二桁順位→一桁順位のページ数

公開されている調査でも、SEOの効果を体感しやすいのは3〜6ヶ月がボリュームゾーンとされています。クラスター施策も同じで、「貼って1週間」ではなく、3ヶ月単位の検証サイクルで見ると、Search Consoleの平均順位グラフがじわじわ右肩上がりになります。

内部リンクは“リンクの数”ではなく、“評価をどのページに集めるかを決める設計図”です。クラスター単位で骨組みを整えれば、CMSや外部リンクに予算をかけられない中小企業サイトでも、検索結果の一桁台は十分に射程に入ります。

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「全部やろうとして頓挫する」中小企業のための、SEO内部対策バジェットの切り方

「予算も時間もないのに、“全部やれ”と言われている気がする」
中小企業のWeb担当が燃え尽きる原因は、スキル不足ではなく優先順位の設計ミスです。ここでは「0円でやる範囲」「お金を払うべきライン」「自社と外注の仕切り」をハッキリ線引きします。

無料チェックツール(Search Console/PageSpeed/Screaming Frogなど)で“0円でもできる範囲”

私の視点で言いますと、月1〜2時間でも継続すれば、無料ツールだけでかなりの“SEO事故”は防げます。

無料ツールで押さえるべき役割はこの3つです。

  • インデックス状況の把握:Search Console(インデックスレポート)

  • 技術的な劣化の検知:PageSpeed Insights/Core Web Vitals

  • クロール&内部リンクの見取り図:Screaming Frog(無料版500URLまで)

目的 推奨ツール 0円でやる具体アクション
クロール・インデックス確認 Search Console カバレッジで「除外」「noindex」を毎月チェック
表示速度・モバイル対応 PageSpeed Insights モバイルでLCPとCLSだけを重点確認
内部リンク・ステータスコード Screaming Frog 404・リダイレクトチェーン・title重複を洗い出し

無料ゾーンでやることは“気づく”ところまでです。
修正作業をどこまで自分でやるかは、次の「境界線」で決めます。

有料ツール(Semrush/ahrefs 等)・コンサルティングサービスを使うべき“境界線”

「今のままじゃマズいのは分かった。でも、何から直せば売上に効くのか分からない」
ここが、有料ツールやコンサルを入れるかどうかの分岐点です。

状況 無料ツール中心でOK 有料ツール/コンサル導入すべき目安
ページ数 〜500URL 1,000URL超 or 複数サービス・拠点あり
課題感 「事故を防ぎたい」 「指名検索以外の流入を増やしたい」
必要な分析 エラー把握 競合比較・キーワードマップ・クラスター設計
投資判断 「半年で最低限整えたい」 「1〜3年でSEOを集客の柱にしたい」

有料ツール(Semrush、ahrefsなど)は主にキーワードと競合分析用です。
内部対策に関しては、ツールよりも「どこから直すか決めてくれる人」の価値が大きいため、以下の条件に当てはまるならコンサル検討の余地があります。

  • リニューアルやCMS変更の予定が1年以内にある

  • noindex/canonical/リダイレクトを自信を持って設計できない

  • 「内部リンク強化で12位→2位」のような押し上げを狙いたいが、設計の仕方が分からない

外注と自社対応の分担を、チェック項目ベースで決める方法

やる・やらないの線を曖昧にすると、永遠に「忙しいのに成果が見えない」状態が続きます。
“チェックリスト単位”で役割分担を決めると、運用が一気に回り出します。

項目カテゴリ 自社で担うべき領域 外注に任せた方がコスパが良い領域
クロール・インデックス Search Consoleの定点チェック/robots.txt確認 大量URLのリダイレクト設計・正規化ルール策定
コンテンツ 社内知見を元にした原稿作成・更新頻度の管理 テンプレ作成、title・descriptionの設計ガイド
サイト構造 主要カテゴリの洗い出し/優先キーワードの整理 ディレクトリ構造・パンくず設計・内部リンクマップ
技術 軽微なmeta修正・WordPressプラグイン設定 Core Web Vitals改善、テーマ改修、スキーマ実装

実務的には、次の順番で予算を配分すると失敗しにくくなります。

  1. 0円ゾーン:Search Console/PageSpeedで「致命傷がないか」を毎月チェック
  2. スポット予算:CMS・リニューアル時に、内部対策の要件定義だけ専門家へ依頼
  3. 継続予算:コンテンツ制作と内部リンク設計を3〜6ヶ月単位で外注サポート

SEO内部対策のバジェットは、「全部やる前提」で考えた瞬間に崩れます。
“やらないことリスト”を先に決めることが、中小企業にとって最大の内部対策です。

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リニューアル・CMS変更前に必読:「SEO内部対策要件」を仕様書に落とし込むコツ

「デザインは最高。でも検索順位は半分。」
リニューアル後に起きるこの悪夢は、センスではなく仕様書の粒度でほぼ決まります。ここでは、制作会社に丸投げした瞬間に消える“SEO内部対策要件”を、事前に書類レベルまで落とすためのチェックポイントを整理します。

URL・ディレクトリ・sitemap.xml・robots.txt・AMPなど“事前に決めないと手戻りが高い”要素

私の視点で言いますと、SEO事故の7割は「URLとディレクトリをなんとなく変えた」瞬間に始まります。まずは変更前に決め切る項目を一覧化しておきましょう。

主なテクニカル要素と、事前に仕様として書くべき内容は下記の通りです。

要素 事前に決めるポイント 放置した場合の影響
URL設計 英数字/ハイフン/日本語可否、末尾スラッシュ、クエリの扱い 旧→新の301リダイレクト漏れでインデックスと評価が分散
ディレクトリ階層 /service/ /column/ /case/ 等のルール 内部リンク構造が崩れ、クローラーの巡回効率が低下
sitemap.xml 生成方法・自動更新頻度・対象URL範囲 新ページがインデックスされず、検索結果に表示されない
robots.txt テスト環境用と本番用の2パターン管理 「全ブロックのまま本番公開」という致命的SEO事故
AMP対応 対応/非対応、canonicalとの関係 AMPとPCページで重複コンテンツ扱いになるリスク

仕様書に必ず盛り込むべき最低ラインは次の通りです。

  • URL変更ポリシー

    • 原則:既存URLは変更しない
    • 変える場合:旧→新の301リダイレクト一覧を制作側が作成
  • sitemap.xml運用ルール

    • CMSプラグインでの自動生成か、静的ファイルか
    • https版のみ送信、noindexページは含めない
  • robots.txtの運用

    • ステージングと本番でファイルを分ける
    • 「Disallow: /」は禁止ワードとして明記

MEO・店舗ページ・口コミ・GBP(旧Googleマイビジネス)とWebサイト内部対策の関係

店舗を持つ会社の場合、「Webサイトの内部対策」と「MEO(ローカルSEO)」は別物ではありません。GBP(Googleビジネスプロフィール)とサイト側の情報を“同じ設計図”で揃えることが、マップ表示と自然検索の両方に効きます。

ローカル情報とサイト側の紐付けポイントを整理します。

  • 店舗ページのURL設計

    • /shop/tokyo/ /clinic/osaka/ のように、エリアが一目で分かるディレクトリにする
    • GBPからリンクするURLは、必ずその店舗専用ページに固定
  • NAP情報の一貫性(Name / Address / Phone)

    • 会社概要・店舗ページ・フッター・構造化データで表記ゆれをゼロにする
    • 「丁目」「番地」「-」など、細かい表記も統一
  • 口コミとコンテンツの連動

    • よくある口コミ内容をFAQやコンテンツに反映させ、ユーザーの不安を事前解消
    • 「○○駅からのアクセス」「駐車場情報」など、マップでは伝わりにくい情報をページで補完

MEOを広告の延長線で見ると「GBPだけ触ればいい」となりがちですが、検索エンジンはWebサイト側の構造と一体で評価します。
検索エンジンに「この会社はこのエリアでちゃんと実在している」と理解させるための“土台”が内部対策です。

制作会社とのメール/チャットでありがちな“すれ違いフレーズ”と、その翻訳例

SEO事故のもう一つの温床が、制作会社とのコミュニケーションです。
同じ言葉を使っているのに、Web担当と制作者で頭の中のイメージがまるで違うケースは珍しくありません。

よくあるフレーズ 制作会社が想像する意味 SEO担当が本当に言いたいこと
「内部対策もお願いしたい」 title, description, h1を自動出力するテンプレ実装 URL・リダイレクト・noindex・canonical・内部リンク方針まで含めて設計したい
「旧サイトと同じURLで」 主要ページだけは揃えるが、細かい階層は変更 すべての既存URLを一覧化し、301マッピングまで含めて担保したい
「SEOはプラグインで対応します」 Yoast SEO等の導入と初期設定 テンプレ依存にせず、robots・sitemap・構造化データの要件を個別に決めたい

メール・チャットに書くときは、抽象語を禁止ワードにするくらいの気持ちで、具体的に落とし込みます。

  • 「内部対策をお願いします」ではなく

    →「URL維持・301リダイレクト一覧作成・sitemap自動更新・robotsの本番/検証分離を必須要件にしてください」

  • 「SEOプラグインを入れてください」ではなく

    →「title・description・noindex・canonicalをページ単位で上書きできる機能を必須にしてください」

このレベルまで言葉を分解して初めて、「静かなSEO事故」を避けたリニューアル仕様書になります。

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LINE・メールで本当にあった相談パターンから学ぶ、SEO内部対策の盲点

「Search Console怖い病」と「とりあえずプラグイン信仰」がある限り、SEO内部対策はいつまでも“運まかせのギャンブル”から抜け出せません。ここでは、実際にLINEやメールで届きがちな相談パターンをベースに、現場で何をどう聞き、どこだけ見れば致命傷を防げるのかを整理します。

「リニューアル後に検索流入が半分に…」と連絡が来たときに最初に聞くべき3つの質問

リニューアル後のアクセス急落は、外部リンクではなく内部対策のテクニカルエラーが主犯であることが多いです。私の視点で言いますと、最初の聞き方で原因特定スピードが数日単位で変わります。

まず、この3問だけ投げます。

  1. URLはどこまで変えましたか?
    ・ディレクトリ構造ごと変更か
    ・末尾の「/」や.htmlだけの違いか
  2. 旧URL→新URLのリダイレクトは、全ページで301になっていますか?
    ・302や200で“なんちゃって引っ越し”になっていないか
  3. noindex・canonical・robots.txtの設定は、テスト環境からそのまま持ち込んでいませんか?

この3問の背景を、よく出るエラー別に整理するとこうなります。

原因パターン 典型的な症状 まず確認する場所
noindexつけっぱなし インデックス数が激減 検索結果のcache / ページのsource
canonical誤指定 指名キーワードだけ残り、下層が消える head内のlink rel=”canonical”
301リダイレクト漏れ 特定ディレクトリだけ順位ゼロ 旧URLを直接ブラウザで叩く
robots.txt誤記述 主要ディレクトリが「クロール済み – インデックス未登録」 /robots.txt とSearch Console

Search Consoleのインデックスレポートで、「除外」ではなく「エラー」「有効(警告あり)」から見る癖をつけると、静かなSEO事故を早期に発見できます。

「Search Consoleのエラーが怖くて開けません」という担当者に伝える“見る場所だけガイド”

中小企業の兼務Web担当に「全部見てください」は酷です。見る場所を3画面に絞るだけで、SEO内部対策の“最低限の健康診断”は回せます。

見るのはこの3つだけで十分です。

  • 検索パフォーマンス → 検索結果

    ・ブランド名+「会社名」「サービス名」で平均掲載順位が極端に落ちていないか

  • ページのインデックス → インデックス状況

    ・急激なインデックス数の減少がないか

  • エクスペリエンス → Core Web Vitals

    ・「不良URL」がモバイルで急に増えていないか

この3画面を、月1回・10分だけ見るルーティンにしておくと、「半年気づかないままnoindex」のような事故はほぼ防げます。

不安を和らげるために、よくこう伝えます。

  • エラーは「怒られている」のでなく、Googleからの改善リクエスト

  • すべてを一気に直す必要はなく、検索流入の多いページから順番にで十分

  • エラーの“ゼロ”を目指すより、放置しない習慣の方がSEO効果は大きい

「とりあえず内部対策はプラグインで」の危うさと、プロが最低限チェックする裏側

WordPressや各種CMSのSEOプラグインは便利ですが、「任せきり」で済むのは“タグ装飾の一部”だけです。検索エンジンのクローラーは、プラグインを見ているのではなく、最終的に出力されたHTML・ステータスコード・リンク構造を評価しています。

プラグイン任せが危険になるポイントを、実務目線で整理します。

  • 自動title・ディスクリプション生成

    → サイト内で同じようなタイトルが乱立し、クリック率も評価も分散

  • canonicalの一括設定

    → 一覧・詳細・印刷ページを全部同じcanonicalにしてしまい、重要ページがインデックスされない

  • noindexテンプレのデフォルト

    → タグページ・カテゴリーページまで一律noindexで、内部リンクの“ハブ”を自ら潰してしまう

プロが最初の1時間で必ず見るチェックポイントは、シンプルです。

  • 代表的な3〜5ページの

    • HTTPステータス(200 / 301 / 404)
    • title / meta description / canonical / robots meta
  • 重要カテゴリの一覧ページで

    • パンくずの階層構造
    • 関連記事リンクの有無とアンカーテキスト
  • サイト全体で

    • XML sitemapに主要URLがすべて含まれているか
    • HTTPS化とリダイレクトが一貫しているか

プラグインは「設定を楽にするドライバー」であって、「どこに向かうか決めるナビ」ではありません。方向(URL設計・内部リンク戦略・クロールパス)を決めるのは、担当者と制作・SEOチームの仕事です。ここを人間側で握っておかないと、静かにトラフィックを失うSEO事故は、これからも繰り返し起き続けます。

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執筆者紹介

主要領域はBtoB企業向けWEBプロモーションとSEO内部対策。株式会社アクスワンのオウンドメディア「Digital Port」編集・執筆として、CMS選定やサイトリニューアル時のSEO要件整理、Search Console/PageSpeed Insightsを用いた不具合検証など、法人向けのSEO提案・運用支援を日常的に担当。その現場で繰り返し相談を受ける「静かな順位急落」事例を一般化し、本記事のチェックリストを設計しています。

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