あなたのサイトは、今この瞬間も「無料でできるはずの集客」を取りこぼしています。検索して出てくる「seo対策 無料」の記事通りに、無料SEOツールを導入し、記事数も増やした。それなのに、問い合わせも売上もほとんど変わらない。この状態が続いているなら、欠けているのはツールでも知識量でもなく、運用の順番と視点の設計です。
現場を見ていると、失敗パターンはほぼ決まっています。
Search Consoleを入れたのに半年ログインしていないアカウント。
タイトルを頻繁に変えた結果、主力キーワードがじわじわ落ちていくブログ。
アクセスは伸びても、肝心の問い合わせや資料請求が1件も増えない中小企業サイト。
どれも「無料でやろう」としたこと自体が問題ではありません。無料ツールを入れた瞬間から、判断フローが設計されていないことが問題です。ツールの名前だけを追いかけ、目的別の役割分担や、週ごと・月ごとに何を見るかを決めていないため、ほぼ全ての作業が「やりっぱなし」で終わります。
この記事は、よくある「おすすめ無料ツール10選」ではありません。
扱うのは次の3点に絞ります。
- 無料で成果を出すために、最初に捨てるべき勘違い
- 計測、キーワード調査、ページ改善における無料ツールの現実的な使い分け
- 中小企業や個人サイトが、3カ月で回せる運用の型と限界ラインの見極め
特に、上司から「まず無料でやって」と丸投げされた兼務Web担当や、夜と休日に作業する個人ブロガーにとって、時間は最大のコストです。この記事では、Search ConsoleとAnalyticsを前提に、「最初の2週間は書かずに見るだけ」「3カ月でここまでできていれば無料卒業ライン」といった、現場ベースのロードマップを具体的に示します。
さらに、業界で頻出しているのにあまり語られないテーマも扱います。
無料SEO診断レポートを鵜呑みにしても改善が一歩も進まない理由。
有料ツールを入れても結果が出ない人に共通する、もったいない運用。
「どこから触ればいいですか?」という相談に対する、優先順位のつけ方。
この先を読むことで、あなたは「とりあえずツールを入れる人」から、「無料で7割の土台を固め、必要なときにだけ有料や外注を足せる人」へと立場を変えられます。まずは、この記事全体で得られる実利を俯瞰してください。
| セクション | 読者が手にする具体的な武器(実利) | 解決される本質的な課題 |
|---|---|---|
| 前半(勘違いの破壊、用途マップ、失敗パターン、やる順番) | 無料SEOツールを「何にどこまで使うか」を決める判断軸と、3カ月回せるミニマム運用フロー | ツール導入だけで満足し、アクセスは増えても売上や問い合わせにつながらない構造的な失敗 |
| 後半(相談ケース、有料への分岐、無料診断の裏側、7割ライン、3日チェックリスト) | 自社の状況に合わせて「無料のまま続けるか、どこで投資するか」を決められる線引きと、今日から3日で動き出す具体手順 | 「どこから手をつければいいか分からない」「社内を説得できない」という停滞状態からの脱出 |
「seo対策 無料」で検索してここまで読んだ時点で、あなたはすでに時間を投資しています。この先を読むかどうかで、今後1年間のWebからの問い合わせ数と、あなた自身の作業時間の価値は確実に変わります。続きを進めて、まずはサイト全体を「無料で成果が出る土台7割」の状態まで引き上げてください。
- 「seo対策は無料で十分?」最初にぶっ壊すべき3つの勘違い
- 無料SEOツールの“正しい用途マップ”を作る:何をどこまで任せるか
- 【現場ケースファイル】無料対策でよくある失敗パターン3選と、プロの立て直し方
- 無料SEO対策は「やる順番」を間違えると全部ムダになる
- 相談現場で飛び交うLINE/メールを再現:「うちのサイト、どこから触ればいいですか?」
- 「無料のまま行くか、有料に切り替えるか」を見極める3つの分岐点
- 他社の記事が語らない「無料SEO診断レポート」の裏側
- 無料でできるのは「土台7割」まで:現場レベルの“線引き”と長期戦略
- 【チェックリスト付き】今日から3日で「無料SEO対策を始めた人」になれる
- 執筆者紹介
「seo対策は無料で十分?」最初にぶっ壊すべき3つの勘違い
「予算ゼロだけど、なんとかSEOで集客してと言われた」「夜しか時間がないから、とりあえず無料ツールを全部入れてみた」。
このスタートラインから半年後も“何も変わらないサイト”になっているケースを、現場では嫌というほど見かける。
実は、多くの中小企業サイトや個人ブログで失敗している理由は、スキル不足よりも最初の思い込みのズレにある。ここを壊さないまま無料SEOを始めると、ほぼ確実に遠回りになる。
無料ツール=魔法ではないのに、なぜか“入れただけ”で満足してしまう
現場でログを確認すると、導入から半年間、一度もログインされていないアカウントが驚くほど多い。
Search Consoleも、アクセス解析も、「入れた瞬間に効果が出る装置」ではなく判断材料を集めるカメラにすぎない。
よくある流れはこうだ。
-
Web担当が「とりあえず」Search ConsoleとAnalyticsを導入
-
初期設定だけ外注や制作会社が対応
-
レポートの見方や、社内で誰がいつ見るかの運用フローが決まらない
-
エラー通知メールも開かれないまま、ツールは沈黙
ここで必要なのは「何を見るために入れるか」「誰がいつ見るか」までセットで決めることだ。
「記事数を増やせば勝てる」古い常識が、無料SEOを台無しにする理由
今でも根強いのが「更新頻度が正義」「毎日1記事書け」という昭和スタイルのSEO神話だ。
ところが実務では、記事数を増やした瞬間に成約率が下がるケースが珍しくない。
代表的な失敗パターンを整理すると、こうなる。
| よくある動き | 実際に起きがちな結果 |
|---|---|
| 思いついたテーマで毎日更新 | アクセスは少し増えるが、問い合わせは増えない |
| 既存記事を振り返らず新記事を量産 | 似た内容の記事が乱立し、検索評価が分散 |
| 無料ツールの「検索ボリュームが多いキーワード」だけを狙う | 大手と丸かぶりし、いつまでも2〜3ページ目のまま |
無料で戦うほど重要なのは、「どのテーマは捨てるか」「どのページに集中させるか」という引き算の発想だ。
私の視点で言いますと、タイトルを頻繁に変えたり記事を乱発する前に、既存ページの棚卸しと役割分担を一度やるだけで、ムダな執筆時間が数十時間単位で削れることが多い。
中小企業・個人サイトで本当に効くのは「お金」より先に「視点」の入れ替え
予算ゼロの現場で見ていると、成果を分けるのは有料ツールの有無ではなく、ものの見方だと分かる。
特に差が出る視点はこの3つ。
-
計測視点
「アクセス数」だけでなく、「問い合わせに繋がったページ」「検索クエリ」を見るクセをつける。
-
検索意図視点
キーワードを「単語」ではなく、「ユーザーが今どんな状況でその言葉を打ったか」として捉える。
-
整理視点
新しく書く前に、「このテーマは既存ページを強化できないか?」と必ず自問する。
無料でやるSEOは、ツールの数より“見る角度”を増やした人から勝っていく。
次のセクションでは、その視点を支える無料ツールの「正しい用途マップ」を、現場レベルで整理していく。
無料SEOツールの“正しい用途マップ”を作る:何をどこまで任せるか
無料ツールは「全部お任せロボ」ではなく、役割を決めて並べた瞬間から一気に戦力化する道具箱に変わります。問題は、現場ではこの「役割分担」がほぼ決まっていないことです。
私の視点で言いますと、中小企業の兼務Web担当や、夜だけ作業できる個人ブロガーがつまずくのは、ツールの名前から選び始めてしまうことです。先に決めるべきは「何を判断したいか」です。
目的別:計測/キーワード調査/ページ改善で使い分ける無料ツールの役割
SEO対策を無料で回すなら、まずはこの3レーンに分けるとブレません。
-
計測レーン:現状把握と検索順位・トラフィックの事実を見る
-
キーワード調査レーン:ユーザーの検索意図と検索ボリュームをつかむ
-
ページ改善レーン:ページ単位で「どこを直せば速く・分かりやすくなるか」を見る
代表的な無料ツールを、「何を見るために使うか」でマッピングするとこうなります。
| 目的 | ツール例 | 何を判断するか |
|---|---|---|
| 計測 | Google Search Console / GA4 | 検索クエリ・検索順位・クリック・CVの有無 |
| キーワード調査 | Googleキーワードプランナー / ラッコキーワード | 誰がどんな言葉で検索しているか、競合サイトの厚み |
| ページ改善 | PageSpeed Insights / Lighthouse | 表示速度・Core Web Vitals・モバイル対応状況 |
| 競合チェック | 無料版Ahrefs / various拡張機能 | 競合の被リンク・上位ページの構造 |
ここで大事なのは、「機能が多いツール=良いツール」ではないことです。
現場で効くのは「この指標がこうなら、このページを直す」と、判断フローまで一緒に描けるツールだけです。
無料ツールだけでやろうとして、現場で必ずパンクするポイント
無料ツール運用の失敗は、ほぼパターン化されています。
-
Search ConsoleもAnalyticsも導入済みだが、半年ログインしていない
-
ラッコキーワードで関連キーワードを出しまくり、記事だけ量産して問い合わせゼロ
-
PageSpeed Insightsのスコアを上げることに夢中で、コンテンツの中身が薄いまま
共通する原因は、「見る頻度」と「見る範囲」の決め方が雑なことです。無料ツールは制限があるぶん、全部の機能を追おうとすると必ず破綻します。
中小企業の現場だと、広告レポート作成が優先されて、Search Consoleのインデックスエラー通知が数カ月放置されるケースが頻出します。
個人ブロガーでは、順位チェックを毎日眺めてタイトルを頻繁に変更し、検索アルゴリズムから「不安定なページ」と見なされて順位を落とす動きもよく見られます。
無料ツールだけで全部やろうとする=「調査・分析・改善・報告」を一人で毎日やるのと同じです。時間が限られる立場ほど、やらないことを決める戦略が必要になります。
「この組み合わせなら3ヶ月続けられる」現実的な最小セット例
無料でSEO対策をするなら、「3カ月続けても壊れない運用フロー」を前提に組み立てた方が成果が出ます。ポイントは目的ごと1ツール基準+αに絞ることです。
| レーン | 使うツール | 頻度 | 具体的なチェック内容 |
|---|---|---|---|
| 計測 | Search Console | 週1 | クリック数が多いのに順位が低いクエリ、エラー有無 |
| 計測補助 | GA4 | 月1 | 自社サイトの流入経路とコンバージョン状況 |
| キーワード調査 | ラッコキーワード | 新記事前のみ | 検索ボリュームと関連キーワードの塊 |
| 補助 | キーワードプランナー | 新テーマごと | 広告用ではなく「傾向把握」のための数値確認 |
| ページ改善 | PageSpeed Insights | 月1 | 表示速度・LCP/FID/CLSの赤信号ページ |
この最小セットのメリットは3つあります。
-
Search Consoleを軸にすることで、Google公式データだけで「何が読まれているか」が分かる
-
ラッコ+プランナーで、闇雲に記事を書く前に「需要のあるテーマ」に絞り込める
-
PageSpeed Insightsで、技術的に致命傷なページだけを優先的に改善できる
「seo対策 無料」で検索する人の多くは、ツール名の比較や価格の比較情報に吸い寄せられがちですが、本当に差がつくのは「ツールをどれだけ減らせるか」のほうです。
3カ月だけ、次のルールを自社サイトで試してみると運用の「型」が見えてきます。
-
新しいツールを増やさない
-
Search Consoleとラッコキーワードを触らない週を作らない
-
PageSpeedは「全ページ」ではなく、「検索流入がある上位10ページだけ」を見る
このレベルまで絞り込めていれば、広告ゼロ・月額ゼロでも、「なんとなくやっているSEO」から「数字で判断するSEO」への第一歩は十分に踏み出せます。
【現場ケースファイル】無料対策でよくある失敗パターン3選と、プロの立て直し方
「無料でここまでやったのに、なんで手応えゼロ?」
多くの中小企業サイトと個人ブロガーがハマるのは、作業量の不足ではなく“方向のズレ”です。ここでは、実務で本当によく出てくる3パターンを分解します。
例1:アクセスは増えたのに問い合わせゼロ —— キーワード設計の落とし穴
「アクセスは3倍になったのに、売上は1円も増えない」という相談は珍しくありません。
原因はほぼ必ずキーワードの種類の取り違えです。
キーワードのズレ方の典型
| タイプ | 検索語の例 | 来るユーザーの状態 | 問い合わせにつながりにくい理由 |
|---|---|---|---|
| 情報収集系 | 「SEO 対策 とは」 | まだ勉強中 | 今すぐ申し込みたい段階ではない |
| 比較検討系 | 「SEO ツール 無料 比較」 | 選定中 | 競合サイトと一緒に見られる |
| 今すぐ系 | 「SEO コンサル 料金 東京」 | 発注直前 | 問い合わせ率が高いゾーン |
無料のキーワードツール(ラッコキーワード、Googleキーワードプランナーなど)を開いた瞬間、検索ボリュームの大きい語を優先してしまうクセがつくと、「情報収集系ばかり量産する罠」にハマります。
立て直しの第一歩は、既存アクセスを3色に塗り分けることです。
-
問い合わせを増やしたいページ
→ 今すぐ系・比較検討系キーワードを狙う
-
ブログ・コラム
→ 情報収集系だが、必ず「次の一歩(内部リンク)」を明記する
-
会社紹介系ページ
→ ブランド名・サービス名で確実に拾う設計にする
私の視点で言いますと、「アクセスはあるのに売れないサイト」は、Search Consoleで検索クエリの上位20件を分類するだけで、改善ポイントがほぼ丸裸になります。
例2:タイトルを変えるたびに順位が下がる —— 無料ツールの“見すぎ”が招く事故
「毎週タイトルを微調整しているのに、検索順位だけが右肩下がり」というパターンも現場では頻発します。
原因は“短期指標への中毒”です。
よくある流れ
-
検索順位チェックツールやブラウザ拡張を毎日チェック
-
1〜2位の競合サイトのタイトルを真似して頻繁に修正
-
クリック率が安定する前に、またタイトルを変える
Googleは、タイトルとクリック率・滞在時間のセットを見ながら数週間単位で評価を調整します。
ところが、無料ツールで毎日の変動を追いかけると、「動いている気分」になり、評価が固まる前に自分で机をひっくり返すことになります。
立て直しのポイントは3つだけです。
-
タイトル変更は月1回までに制限する
-
変更のたびに、Search Consoleでクリック率のビフォーアフターを必ず記録
-
競合タイトルを真似るのではなく、「自社ならではの一言」(保証・対象地域・事例数など)を必ず入れる
無料ツールは「変化を見せてくる」ので、触りたくなるのが人情です。
しかし、SEOの評価軸は“スピード勝負”ではなく“安定勝負”であることを、運用ルールとして明文化しておくと事故が激減します。
例3:Search Consoleの警告を見なかったふりで、いつのまにか重要ページが消えていた
中小企業の現場で本当に多いのが、Search Consoleの未読通知が100件以上溜まっているアカウントです。
広告レポートや社内会議が優先され、「技術っぽいメール」は後回しになりがちです。
その結果として起きるのが、このパターンです。
-
リニューアルやURL変更時にリダイレクト設定を忘れる
-
Search Consoleには「ページが見つかりません」「インデックスから削除しました」の通知
-
気づいた頃には、「お問い合わせ」「料金表」などの重要ページが検索結果から消えている
これはツールの使い方の問題ではなく、運用フローの問題です。
無料で対策するなら、次の“最低限ルール”だけは決めてください。
-
Search Consoleのメール通知を、兼務Web担当と経営層の両方に届くように設定
-
「エラー」「インデックス登録の問題」のアラートが来たら、48時間以内に必ず1回は画面を開く
-
分からない用語が出たら、その場で解決しようとせず、スクリーンショットを残して後で専門家に聞く
警告を「読めないから放置」すると、SEOは静かに逆噴射します。
無料のSearch Consoleは、高級な有料ツールよりもはるかに強い“公式の警報装置”です。まずここだけは、現場の運用リストの一番上に据えておくと、致命傷クラスのトラブルはほぼ避けられます。
無料SEO対策は「やる順番」を間違えると全部ムダになる
「無料でSEOやってみて」と言われた瞬間から、静かに崩壊が始まるパターンが1つあります。
“逆順SEO”です。ツールから入って、戦略が迷子になるやり方。
現場で見かける“逆順SEO”:ツールから入って戦略が迷子になる構図
無料ツールを3つ4つ入れたのに、検索順位もアクセスもほぼ変わらない。
このとき裏側で起きている典型パターンは次の通りです。
-
先にやってしまいがちな順番
- 「無料 SEO ツール」検索
- Search Console・Analytics・チェックツールを片っ端から導入
- PageSpeedスコアや被リンク数を眺めて満足
- とりあえず新規記事を量産
- 3カ月後、「問い合わせゼロ」で心が折れる
-
本来やるべき順番
- 自社サイトの役割とゴールを1行で決める
- そのゴールに直結する検索キーワード群を仮決定
- 既存ページが「どのキーワードでどの順位か」を計測
- 伸ばすページと捨てるページを仕分け
- 足りないテーマにだけ新規コンテンツを作成
私の視点で言いますと、この逆順SEOが起きる最大の要因は「ツールの機能説明だけが頭に残り、何を判断したいかが決まっていないこと」です。
無料ツールは地図ですが、「どこへ行くか」がない状態で地図だけ増やしても、迷子の精度が上がるだけです。
無料でやるなら、最初の2週間は「書く前に見る」だけで十分な理由
中小企業の兼務Web担当も、夜だけ作業する個人ブロガーも、最初の2週間は“執筆禁止”にした方が最終的には速く伸びます。
やることは3つだけです。
- 計測の土台をセット
- Search Console登録・サイトマップ送信
- Google AnalyticsまたはGA4でトラフィック把握
- 現在地を「数字で」見る
- 検索クエリ・検索順位・クリック率
- 直帰率・滞在時間・コンバージョン(問い合わせ/資料請求)
- 検索意図を「検索結果」で確認
- 狙いたいキーワードでGoogle検索
- 上位10サイトのタイトル・見出し・コンテンツ量をざっくりメモ
このフェーズでは、ラッコキーワードや関連キーワードツールを使って「ユーザーがどんな言葉で悩んでいるか」を見るだけでいいです。
新規記事を書き始めると、どうしても「ネタ出し」に頭を食われ、検索意図の分析や競合サイトの確認が後回しになります。その結果、需要の薄いキーワードに時間を溶かすことが起こります。
3ヶ月ロードマップ:週1・月1で何を見るかだけ決めれば回り出す
無料対策を続けられる人は、例外なく「見る日」と「手を動かす日」を分けている人です。
ここでは、広告ゼロで集客したい人向けに、現場で回りやすい3カ月の型を示します。
【3カ月のざっくり設計】
-
1〜2週目:計測と現状把握(書かない期間)
-
3〜8週目:既存ページの改善が中心
-
9〜12週目:足りないテーマの新規コンテンツ作成
週1・月1で「何を見るか」を固定しておくと、検索順位の変動に振り回されにくくなります。
週1・月1でチェックすべき項目を表にまとめます。
| タイミング | ツール | チェック項目 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 週1 | Search Console | 検索クエリ・検索順位・クリック率 | 伸ばす/直すページの選定 |
| 週1 | Analytics/GA4 | 流入元・直帰率・滞在時間 | コンテンツ品質の把握 |
| 週1 | 検索結果画面 | 指名/狙いキーワードの上位10サイト | 競合サイトとのギャップ確認 |
| 月1 | 無料分析ツール群 | PageSpeed・内部リンク・タイトル一覧 | 技術・構造面の改善点の洗い出し |
| 月1 | 自社サイトの問い合わせデータ | 問い合わせ数・成約数 | SEO対策のビジネス貢献の確認 |
この表のポイントは、「見る指標を増やさない」ことです。
Search ConsoleならSearchタブを中心に、Analyticsならランディングページとコンバージョンだけ、というように指標を3つ程度に絞ると継続しやすくなります。
無料SEO対策は、やること自体よりもやる順番と見る頻度で成否が決まります。
ツール導入から入る“逆順SEO”を抜け出し、「書く前に見る」「週1・月1で同じ指標だけ確認する」。このリズムができた段階で、初めて無料ツールが数字を動かす武器に変わり始めます。
相談現場で飛び交うLINE/メールを再現:「うちのサイト、どこから触ればいいですか?」
「無料でやれって言われたけど、まず何を開けばいいのか分からない」
SEOの現場で、一番多いのはテクニックの質問より、この“入り口迷子”の相談です。
ここでは、実際のLINE/メール相談を抽象化した形で再現します。
やり取りサンプル1:上司から「まず無料で」と言われた兼務Web担当のケース
状況イメージ:
・中小企業の総務兼Web担当
・広告レポートは優先、SEOは余力で…という空気
・Search Consoleは導入済みだが、半年ログインなし
LINEの再現会話(要約)
- 担当者
「上司に“SEOも無料でやっといて”と言われたのですが、何から触れば良いですか?ツール名を調べたら、Search Console、Analytics、ラッコキーワード…多すぎて混乱してます。」
- 私
「まず“無料ツールの追加”より、“今すでにあるデータ”を確認しましょう。
週1で見るのはこの3つだけで十分です。」
-
Search Console:検索キーワードとクリック数
-
Analytics:自然検索のアクセス数と直帰率
-
サイト:上位10ページのタイトルと導入文
最初の一歩でやること/やらないこと
| 区分 | やること | やらないこと |
|---|---|---|
| 1週目 | Search Consoleの検索クエリTOP50をエクスポートし、社内で「狙いたいキーワード」と照合 | いきなり新記事を量産する |
| 2週目 | 上位表示している既存ページのタイトル・見出しを“検索意図”とズレていないかチェック | 無料チェックツールを片っ端から登録する |
私の視点で言いますと、「無料で何を使うか」より前に、「無料でどこまで“見抜けるか”」が、この層の成否を分けています。
やり取りサンプル2:夜だけ作業できる個人ブロガーがハマった“ツール地獄”
状況イメージ:
・本業あり、作業は平日夜と休日のみ
・PageSpeed Insights、分析ツール、AIライティングを全部導入
・結果、ツールのチェックに時間を取られ、記事更新も改善も進まない
メールの再現会話(要約)
- ブロガー
「無料SEO対策を調べて、ツールを色々入れました。PageSpeedのスコアも、キーワードプランナーも、検索順位チェックツールも毎日見ています。でもアクセスも検索順位もほとんど変わりません。」
- 私
「“毎日”見る必要があるものは、実はほとんどありません。
夜だけ作業なら、こう割り切った方が成果が出ます。」
-
毎日見る:何もなし(ツールは開かず、コンテンツに集中)
-
週1で見る:検索順位とトラフィックの大枠(Search Consoleの検索パフォーマンス)
-
月1で見る:PageSpeedやCore Web Vitalsなどの技術指標
時間がない人向けの“見るもの断捨離リスト”
-
残すもの
- Search Console:検索語とクリック数
- 1つだけの順位チェックツール(無料プランで十分)
-
捨てるもの
- 毎日開くPageSpeed Insights
- 毎回プロンプトを変えて試すAIライティング検証
このタイプの失敗は、「分析」という名の現実逃避が起こりやすいのが特徴です。
メッセージの裏にある誤解:「ツールの名前」ではなく「何を判断したいか」を決める
両方のケースに共通しているのは、「どのツールを使うか」から相談が始まっていることです。
しかし、プロは逆で、必ず次の順番で考えます。
-
何を判断したいか
- キーワードの選定か
- 既存ページの改善ポイントか
- サイト全体の技術的な問題か
-
その判断に最低限必要な指標は何か
- 検索クエリ、クリック数、掲載順位
- 直帰率、滞在時間、CV(問い合わせ・購入)
- 速度スコア、インデックス状況
-
その指標を“無料で取れる”ツールはどれか
- Search Console
- Google Analytics
- 無料キーワード調査ツール(ラッコキーワードなど)
この順番が逆転すると、「Search ConsoleもAnalyticsも入れたのに、半年ログインしないアカウント」が量産されます。
無料SEO対策のスタート地点は、「ツールの導入」ではなく「判断したいことの言語化」です。ここを言葉にできた瞬間から、検索順位と問い合わせ数はゆっくりですが現実的に動き始めます。
「無料のまま行くか、有料に切り替えるか」を見極める3つの分岐点
「月額0円でここまで粘るか、それとも一気にギアを上げるか」。この線引きがブレると、SEO対策は一生「作業ばかりで成果が薄い遊撃戦」のまま終わります。
無料か有料かを決める視点は、ツール名でも価格でもなく、運用の型・ボトルネック・社内説明の3点だけで十分です。
ここまで出来ていれば無料卒業ライン:ツールよりも“運用の型”があるかどうか
私の視点で言いますと、無料卒業ラインは「ツールの数」ではなく、毎月同じリズムで同じ指標をチェックできているかで判断できます。
無料SEOで見るべき最小指標は次の3つです。
-
Search Console:検索クエリ・検索順位・クリック数
-
Analytics(GA):ランディングページ別のセッション・直帰率
-
売上/問い合わせ:フォーム送信数や予約数などビジネス指標
下記のどこまで出来ていれば、無料ゾーンはやり切ったと考えて大丈夫です。
| 項目 | 状況 | 判断 |
|---|---|---|
| Search Consoleで主要クエリTOP50を毎月確認 | できている | 無料継続OK |
| 主要5〜10ページのCV数を把握 | できている | 無料の上限が近い |
| 月1で「捨てる/直す/伸ばす」のページ仕分け | 仕組み化済み | 有料移行を検討してよい |
| 競合サイトの傾向を感覚ではなくデータで把握 | できていない | まず無料で運用型を固める |
「どのツールを使うか」より、「毎月同じチェックリストで回しているか」が境目です。
有料ツールを入れても成果が出ない人に共通する“もったいない”パターン
有料ツールや月額プランを導入しても、検索順位もアクセスもほとんど変わらないケースには共通点があります。
よくあるパターンはこの3つです。
-
分析だけが肥大化
キーワード一覧や競合サイト比較のレポートは mountains なのに、ページ改善や内部リンク修正が進まない。
-
「測定指標」と「施策」が紐づいていない
例えば「検索ボリューム」を眺めるだけで、実際のライティングや見出し設計に落としていない。
-
工数のほとんどが“新規記事作成”に流れている
既存コンテンツの改善・タイトル見直し・PageSpeed対策が後回しになり、トラフィックが薄く分散する。
有料に切り替えるのは、無料ツールでは拾えない「深いデータ」が、すでにボトルネックになっている時だけ意味があります。
例えば次のような悩みが出てきたら、有料検討のタイミングです。
-
「どの被リンクが効いているかまで把握したい」(Ahrefsなど外部リンク分析ツール)
-
「細かい内部リンク構造やトラフィックフローを可視化したい」
-
「キーワードプランナーだけでは競合状況が粗すぎる」
社内説得用:無料対策の結果を数字で見せるシンプルなレポートの作り方
上司に「まだ無料でいいの?」と聞かれた時、感覚ではなく1枚レポートで答えられると、一気に話が進みます。
最低限、この3ブロックだけ押さえれば十分です。
-
トラフィックの変化(Search Console+Analytics)
- 期間:直近3ヶ月
- 指標:合計クリック数・合計表示回数・平均検索順位・オーガニックセッション
-
ビジネス成果の変化
- 問い合わせ件数 / 予約件数 / 資料請求数
- オーガニック流入からの件数を明記
-
「無料でできる改善」と「有料が必要な改善」の仕分け
例として、レポートの構成イメージを整理します。
| ブロック | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 現状サマリ | 検索流入+問い合わせの推移グラフ | 増減を一目で見せる |
| 無料施策の実行一覧 | タイトル改善・内部リンク整理・低品質ページ削除などの実施リスト | 作業量を可視化 |
| 今の壁 | 競合分析の粗さ・キーワード選定の限界など | 「無料ではここが見えない」を明示 |
| 有料化の狙い | 具体的に何を計測/改善するための投資か | ツール名より目的を先に書く |
ポイントは、「ツールが欲しい」ではなく「この指標を精度高く見たいから投資する」というロジックにすることです。
無料の限界を数値とグラフで見せられれば、感情論ではなく戦略論として有料化を提案できます。
他社の記事が語らない「無料SEO診断レポート」の裏側
「無料診断レポートあります」と聞いて、PDFを開いた瞬間にブラウザを閉じたくなったことはないでしょうか。
中身はもっともらしいのに、現場では一歩も進めない——その正体を分解します。
よくある診断書のテンプレ構造と、そのまま鵜呑みにしてはいけないポイント
無料SEO診断は、フォーマットがほぼ同じです。私の視点で言いますと、8割は“自動チェックツールの印刷物”です。
| セクション | 表示される内容の例 | 鵜呑みにすると危ないポイント |
|---|---|---|
| サイト概要 | ドメイン年齢・インデックス数 | 古い=有利とも限らない。中身を見ずに「歴史」で評価しないこと |
| 内部対策 | タイトル・見出し・meta説明文のチェック | 「文字数基準」だけで修正すると、検索意図とズレて順位を落とす |
| 外部対策 | 被リンク数・競合比較 | 「リンクが少ない=負け」と短絡的に広告出稿や購入を検討しがち |
| 技術評価 | PageSpeedスコア・Core Web Vitals | スコア90点でも、問い合わせゼロなら意味がない |
| キーワード | 上位表示キーワードと検索順位 | 「順位が高いキーワード」ばかり追って、売上につながる語を見失う |
中小企業の兼務Web担当や個人ブロガーがつまずくのは、数字の“強そうな見た目”に負けて、本質的じゃない修正から手を付けてしまうことです。
無料レポートが“怖い”のは、正しいことを言いながら優先順位を教えてくれないから
多くの診断レポートは、書いてあること自体はおおむね正しいです。
-
タイトルにキーワードを入れましょう
-
モバイル表示を改善しましょう
-
競合サイトよりコンテンツを充実させましょう
どれも正論ですが、「今月どれから着手すると、お金と時間のムダが減るか」が書かれていない。
結果として、現場では次のような“迷走”が起こります。
-
Search Consoleのエラー通知を無視して、デザイン改修に全工数を突っ込む
-
問い合わせを生む検索キーワードの分析より、PageSpeedの1〜2点アップを追いかける
-
アクセスは少ないが成約率が高いページより、トラフィックだけ多い記事から直す
優先順位のない正論は、現場では毒にもなる。ここを理解しておくと、レポートを見る目が一気に変わります。
レポートを受け取った後、現場が本当にやるべき3つのアクション
無料レポートを「読んで終わり」にしないための、現場向けアクションを3つに絞ると次の通りです。
-
「売上に近いページ」だけをマーキングする
- 問い合わせフォーム直前のページ
- 資料請求・予約ページにつながる記事
- サービス紹介ページ
この3種類のURLにだけ、レポートの指摘を当てはめます。ブログ全体ではなく、お金の流入口だけにSEO対策を集中させるイメージです。
-
指摘を「計測」「改善」「保留」に3分割する
- 計測: Search ConsoleやAnalyticsで、現状のクリック数・検索順位・離脱率を把握
- 改善: タイトル・導入文・内部リンクの修正など、30〜60分で終わる作業だけをリスト化
- 保留: サイト制作会社やエンジニアの協力が必要な技術対応
一気に全部やろうとしないことで、兼務Web担当でも週1時間で回せる運用フローに変わります。
-
「次の30日でやることリスト」を5項目だけ書き出す
- 例: 上位10記事のタイトルを「検索意図」に合わせて書き直す
- 例: 問い合わせページへの内部リンクを、関連3記事から追加する
- 例: エラーが出ている重要ページのURLだけ修正を制作会社に依頼する
レポートのページ数ではなく、30日後に「何が変わったか」を数字で言えるかどうかが勝負どころです。
無料診断レポートは、放っておくと「自責感だけが増える資料」になります。
逆に、ここまでの3ステップを通せば、無料レポートを“実行プランの素材”に変える武器として使い倒せます。
無料でできるのは「土台7割」まで:現場レベルの“線引き”と長期戦略
無料対策で到達しやすい上限値:問い合わせ数・順位のリアルなイメージ
「無料でどこまで行けるのか」が見えないと、がむしゃらSEOはすぐにメンタル崩壊します。
現場で見ている感覚を、あえて数字イメージに落とすとこうなります。
| 項目 | 無料SEO対策で狙いやすいライン | そのために必須の施策 |
|---|---|---|
| 検索順位 | 指名・ニッチキーワードで1〜3位 | Search Consoleで検索語を把握し、タイトル・見出しを調整 |
| アクセス | 月間数百〜3,000PV前後 | キーワード調査+既存記事の改善が中心 |
| 問い合わせ | 月1〜5件程度(BtoB中小企業) | 専用LPと問い合わせ導線の設計 |
ここでのポイントは、「アクセス数」ではなく「問い合わせ数」を上限イメージに入れることです。
無料ツールで検索順位や流入を分析しても、「問い合わせフォームまでの導線」を設計しなければ財布は一切太らない。
無料で触れる主な範囲は、この3つに集約されます。
-
計測:Google Analytics / Search Consoleでトラフィックと検索語を確認
-
調査:無料のキーワード調査ツールで検索ボリュームと関連キーワードを把握
-
改善:タイトル・導入文・内部リンク・不要ページの整理による内部対策
私の視点で言いますと、「ここまで」をやり切れている中小企業サイトは体感3割もありません。多くが導入だけして半年ログインゼロか、「記事数だけ増やして問い合わせゼロ」にハマっています。
そこから先は“濃度”の世界:コンテンツと内部構造に時間をかけるフェーズ
無料で土台7割を作ったあと、残り3割は“濃度勝負”のゾーンに入ります。
ここからは「ただ書く」ではなく、「誰のどんな検索意図にどのページで答えるのか」を設計するフェーズです。
濃度フェーズで求められること
-
1テーマに対して、競合サイトを超える情報量と具体性でコンテンツを作成
-
サイト全体の内部リンク構造を整理し、「このページを読んだ次にどこへ導くか」を設計
-
コア商材ページへの導線を、ブログ記事やサービス紹介ページから一貫してつなぐ
この段階になると、無料ツールの「チェック機能」だけでは足りなくなります。
理由は単純で、どの見出しを足せば専門性が伝わるか、どのキーワードを削れば意図が絞れるかは、人が戦略的に判断するしかないからです。
| フェーズ | 無料中心で完結しやすい作業 | 人手・時間を厚く投下すべき作業 |
|---|---|---|
| 土台7割 | 計測設定、基本的なキーワード選定、タイトル改善 | 競合分析からのコンテンツ設計 |
| 濃度3割 | エラー確認や速度チェック | 事例取材、FAQ掘り起こし、内部リンク設計 |
ここを誤解して「無料チェックツールを増やせば濃度が上がる」と考えると、ツールだけ増えて中身は薄いままという“SEO沼”に落ちます。
中小企業・個人サイトが現実的に描くべき「1年後のSEOの完成形」
「1年後の完成形」を具体的に描くと、無料SEOは急にブレなくなります。
兼務Web担当や、夜だけ作業できる個人ブロガーなら、次のくらいを目標にすると現実的です。
-
月1回:Search ConsoleとAnalyticsで検索クエリ・流入ページをチェックし、3つだけ改善点を決める
-
四半期ごと:お問い合わせや資料請求が発生したページを分析し、「似た意図を持つ新ページ」を1〜2本作成
-
年1回:サイト構造を棚卸しし、「捨てるページ」「伸ばすページ」「統合するページ」に分類
このサイクルを1年続けると、次のような状態が“完成形”として見えてきます。
-
指名検索(社名+地域名など)で上位表示され、公式サイトとしての信頼が安定
-
2〜3の主力キーワードで検索順位トップ10に入り、毎月コンスタントに問い合わせが発生
-
新しい記事を追加しても、どのカテゴリ・どの導線につなぐかを迷わず決められる
無料対策のゴールは、「お金をかけなくても回る運用の型を作ること」です。
その型さえできれば、有料ツールを入れるか外注するかは後から冷静に選べるテーマになります。最初から「無料か有料か」で悩むより、「1年後にどんな運用状態になっていたいか」を先に決めた方が、SEOは何倍もラクになります。
【チェックリスト付き】今日から3日で「無料SEO対策を始めた人」になれる
「SEOは難しそう」「無料ツールを入れて放置している」状態から、3日で“ちゃんと動き出している人”側に移るためのミニ合宿です。
新記事は1本も書きません。やるのは「測る・仕分ける・直す」の3ステップだけです。
Day1:測る準備だけで終わらせる —— Search ConsoleとAnalyticsの“最低限セット”
初日は「何も改善しない代わりに、必ず計測できる状態にする日」です。
多くの現場で、Search Consoleのアカウントだけ作って半年ログインしていない “幽霊アカウント”が大量発生します。ここで運用の土台を固めます。
【やることチェックリスト】
-
自社サイトがSearch Consoleに登録されているか確認
-
GA4(Google Analytics 4)が導入済みか確認
-
どちらも無いなら、必ずこの2つだけ設定
-
管理画面にブックマーク+毎週見る曜日を決める
【最低限見るべき指標】
| ツール名 | 毎週見る場所 | 見る理由 |
|---|---|---|
| Search Console | 検索パフォーマンス → クエリ | どんな検索キーワードで表示されているか把握するため |
| GA4 | 集客 → クリック数・セッション数 | 広告とSEOの流入をざっくり切り分けるため |
ここでは数値の意味を完璧に理解しようとしないことがポイントです。
「いつでも検索キーワードとアクセス数を見られる状態」になればDay1は合格です。
Day2:今あるページを「捨てる/直す/伸ばす」に仕分けする
2日目は、コンテンツを増やす前に“在庫棚卸し”をする日です。
中小企業や個人サイトでは、「昔書いた記事が山のようにあるのに、誰も中身を覚えていない」状況がよく見られます。
【ページ仕分けフロー】
- Search Consoleの「ページ」レポートを開く
- 直近3カ月のクリック数で並び替え
- 上から順に、ページを実際に開いて内容を確認
【仕分けの3カテゴリ】
| 区分 | 目安 | 取るべきアクション |
|---|---|---|
| 伸ばす | クリック多い+内容も今でも通用 | タイトルと導入文を強化する候補 |
| 直す | 多少アクセスあるが情報が古い・薄い | 内容を最新化・追記する優先候補 |
| 捨てる | クリックゼロ+内容も弱い | 下書きに戻す・noindexを検討 |
「アクセスは増えたのに問い合わせゼロ」という相談の多くは、伸ばすべきページと捨てるべきページが混在したまま更新を続けた結果として起きています。
Day2は、“どこに時間をかけるか”を決めるための日と割り切ります。
Day3:1本も新記事を書かずに、タイトルと導入文だけで改善する
3日目は、既存ページに“濃度”を足す日です。
私の視点で言いますと、無料でやるSEO対策ほど「タイトルと導入文の雑さ」が成果を削っています。
【対象ページの選び方】
-
Day2で「伸ばす」と判定したページから3本だけ選ぶ
-
Search Consoleでそのページに紐づくクエリを確認
-
上位3〜5個のクエリをメモする
【タイトル改善のチェックポイント】
-
主要キーワードを1つだけ軸にする(詰め込み禁止)
-
検索意図が「情報収集」「料金確認」「比較」どれかを明確にする
-
その意図に合う言葉を入れる
例:「料金」「比較」「チェックリスト」「始め方」など
【導入文改善の型】
-
読者の状況を1〜2行で代弁する
例:
「SEOツールをいくつか入れてみたものの、どこを見ればいいか分からない」 -
この記事で分かることを箇条書きで3つだけ書く
-
誰向けの記事かを一文で明示する
例:「社内で1人だけWebを任された人向けの内容です」
【3日間のゴール】
-
Search ConsoleとGA4で、いつでも数字を“見られる”
-
主要ページが「捨てる/直す/伸ばす」に整理されている
-
伸ばすページのタイトルと導入文が、検索意図に沿って書き直されている
ここまでできていれば、「無料SEO対策を始めた人」と胸を張って名乗れる状態になっています。新しい記事を書く前に、この3日間をきっちり通過しておくことで、無料ツール導入だけで終わる“残念SEO”から一歩抜け出せます。
執筆者紹介
中小企業・個人サイトのWeb集客を長期的に観察し、公開インタビューやカンファレンス講演、Q&Aを通じて典型的な相談・失敗・改善パターンを収集・整理してきました。特定のSEOツールや制作会社に属さず、「無料でやりたい側」と「現場で支援する側」のギャップを埋める立場から、無料ツール導入後に起こりがちな“放置”や“逆効果”の構造を抽象化し、本記事のロードマップとして再構成しています。


